こんにちは 佐藤学習研究所の佐藤久典です。



 中学受験も一段落し、例年どおり以下のような相談が入る頃となりました。

 少しでもお母さん方の心労を除くことができれば、と肝に銘じるこの頃です。



※ 下に掲げました相談例は、内容は一般化してありますが、お客様のご厚意により掲載許可をいただいたものです。ご協力くださいましたことを、心より感謝申し上げます。


● 私立附属小から内部進学した男子です。外部から来た人との学力差は歴然としています。どのようにしたらその差を埋められるのでしょうか。周りのお母さんたちの噂では、このままだと内部進学で高校へは行けないみたいです。焦っています。



● やっとのことで戦前からある私立男子中に受かりました。伝統的に中・高とも自主性を重んじる校風ですから、性格を考えると、いい友達が引っ張ってくれないかぎり、たぶん何もしないと思います。授業は高度で進度は早いです。これからどうやれば付け焼き刃ではない真の実力がつけられるのでしょうか。3年後には内部進学、6年後には大学受験があります。下に小4の弟がいますから重なります。これを考えると夜も寝られません。

  また、この学校は夫の母校です。自分と同じく某国立大学の法学部に行かせたがっています。でも、「勉強は自分でやるもの」と言うだけで、協力はしてくれません。舅も姑もそうです。すべて私任せです。



● 兄妹ともに有名私立中学に進んだのですが、兄は、入学後1年半以上何もせず、成績は落ちるところまで落ち、結局、不登校の末フリースクールに通うことになりました。妹だけは、ああなってほしくありません。よいアドバイスをお願いします。

  兄が中1のときの再婚に原因があるのでしょうか。妹は、現在の夫とはうまくいっているように思います。そう思いたいです。



● 公立小から念願の国立附属中に合格したので、このまま高校へ行かせたいと思います。でも、国立附属は、なかなか上へは行けないと聞いています。上に行く特別な方法があるのでしょうか。あれば教えてください。男子、一人っ子です。



● 去年の女子中の説明会で、「自主性というのはご家庭の生活の中で育んでほしいものですね」と校長先生がおっしゃったのですが、3校受けて、ここしか通りませんでした。親としていったいどうすればいいのでしょうか。わかりません。自主性の公式みたいなものがあるのでしょうか。



● 私がこの中学を受験したのは、新体操であこがれの人が出たからです。でも、お母さんが知り合いの人から聞いてきたのですが、あんがい勉強も大変みたいです。私は、勉強が嫌いでも、新体操をやりたいから、受験勉強をがまんしました。朝と昼と夜までクラブをやって、それでもうるさく言われない点をとる方法を教えてください。



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 上記の有料相談のアドバイス内容は横に置くとして、皆さんへは総体としてのヒントが載っている「中学数学自宅学習法」を掲載することにしましょう。

 これは、数学を中心に書いておりますけれども、他の科目への応用も可能です。


 内容は首都圏の「進学校」の生徒を対象としたものですので、「ちょっとウチにはねえ…」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。


 そういう方は、ヒマつぶしに目だけでも通してみてください。

 おそらく、なるほどねえ、読んでよかった、という内容が含まれているはずです。



 なお、書いてあることをある程度実行できた子どもたちは、自然と必要な自主性が育まれたので、その後全員現役で第一志望校に合格し、某有名国立・私立大学、大学院に在籍していたり、既に内・外の企業、研究機関、中学・高校・大学等で活躍しています。


 もともと進学塾の教授法顧問のときに書いた文章です。時代に合わなくなった箇所は、手を入れました。   (^-^)

佐藤久典




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  年  月  日




           様



 中学に入ると、進学校ほど、自宅での学習の重要性が増してきます。

 ここでは、中学数学の学習の仕方について述べたい、と存じます。参考になさってください。




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 さて、中学に入ると、当然のことながら算数が数学にかわります。つまり具体的な正の数を使う世界から、有理数・無理数、それに(数字の代用としての)文字を使う抽象思考の領域に入ります。




 ここでの最初の関門は、「負(マイナス)」と「文字」の概念把握です。



 一見易しそうな部分ですけれども、後に出てくる「方程式」や「関数」と密接にかかわってきますので、学校や塾の授業をよく聞いて、概念をしっかりとつかむように、と「とりあえず」おっしゃってください。




 これらの基礎を疎かにしてしまうと、「方程式」や「関数」に入った時に、思わぬしっぺ返しをくらいかねません。




★ 「関数」は中学数学の大きな柱です。そういう意味に於いても、「正負の数」、「文字と式」、「方程式」はきちんと押さえる必要があります。




 なお6年後、大学入試で数学が必要な場合、東大・京大を始めとする旧帝大系の二次試験問題は、案外小学校の時に培った図形の「感性」が必要になることがあります。



 できれば中学校の間は、算数の教科書や実際に紙で作った手作り立体図形・各パターンの展開図、中学受験用のテキスト、問題集、ノートは捨てないでとっておき、たまに見返すようにしてください。


《 過去学習した内容ですから、短時間で済みます 》。



 馬鹿馬鹿しい、と無視せず、疑いながらも実行できた生徒は、後年意味がわかって「なるほど、そういうことだったんですねえ…」とうなずいています。



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 中学生になると、自宅での学習が小学生の時よりも大切になります。一口に自宅学習法といってもいろいろな方法がありますが、次から始まる「中学数学自宅学習法」はその基本となるものです。一人一人個性と条件の違いがありますから、アレンジしてください。



 *将来、難関国・私立大学の受験を希望される場合、何よりもコツコツと培った持久力集中力 が必要になります。それらを養うために、これから数年間にわたる予・復習という日頃の訓練が大切になるのです。






 次号に続く。

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