Thorens TD124 / 124Mk2 特集
( How to maintain Thorens TD124 and TD124 Mk2. )

 「トーレンスTD124のユーザーは少なくないと思うが、ちゃんとメンテナンス
 してているのだろうか?」そんな疑問を持たざるを得ないケースを散見した
 ので、たまらず書きます。

 古い機器は、その古さに見合ったメンテナンスが必要です。
 書ける範囲で書いて見ました。参考にしてください。

 必要なものは下記のものです。 ( The tools / items you need are as follows )

 1)1番手と2番手、3番手のマイナスドライバー ( Minus Drivers, little sharp one, 2 , 3(big one) )
 2)SAE10の無添加モーターオイルもしくは、ミシン油 ( No contaminated SAE 10 Moter oil )
 3)SAE50の無添加モーターオイルもしくは、トーレンス純正スピンドルオイル
      ( No contaminated SAE 50 Moter oil )
 4)自転車やバイク整備用のクレ556など。 ( GREESE SPRAY CAN )
 5)汚れをふき取るチリ紙と、汚しても良いタオル(Wes and tissue box)
 6)新聞紙 ( News Paper to protect your desk from spilled oil and old greese )
 7)無水エタノール ( Pure Ethanole )
 8)ピュア・スクワラン オイル(自然化粧品のコーナーにだいたいあります)
  ( You'd prepare pure Squalane OIL in Winter )

 これだけあれば、ちゃんと整備ができます。
 なお、アイドラーとベルトも用意した方がいいでしょう。最悪の場合、交換になります。
 10年もたっている古いアイドラーは、未使用品といえどもゆがんでいるのが普通です。
 表面が酸化し、本来の性能はまず出ません。必ず、表面を削ってから使用しましょう

   ( You might be better to have belt and idler wheel replacement also 4 mashrooms )
 ( Even if fresh idler, they are NOT pure circle. Before you use it, you'd better to
  make it balanced by shaving surface of idler wheel. )

 なお、古いターンテーブルの場合、古いオイルが固化していることがあります。
 これを無理やり取るのはお勧めできません。特に削ると傷つきます。
 SAE10のオイルを入れて古いオイルを溶かし、スポイトやウェスで吸い取ってください。
 最終的にこの固化した物がなくなった状態で、SAE50のオイルで該当場所を洗います。
 外部に露出するところはふき取りますが、内部になるところはふき取らないでそのまま
 にしてください。

 モーターも基本的に同じです。
 古い固化したオイルやグリースの残骸をSAE10のオイルを入れて古いオイルを溶かし、
 スポイトやウェスで吸い取ってきれいに掃除した後、SAE50のオイルで洗い、ふき取り
 ます。

 シャーシの汚れた部分は、無水アルコールで拭くと金属がぼろぼろになる場合が
 あります。SAE10のオイルをしめしたウェスで拭くことをお勧めします。



  TD124Mk2 (プラッターは、Mk1のもの)

  アウタープラッター を取り外す。
   ( Remove Outer Platter. Do not vend nor put too much pressure )
  なお、このアウタープラッターはすでにどこにも無いです!
  絶対に変形させないようにしてください!


  インナープラッター を外す。
  ( Remove Innner platter, you might better to remove 3 screws as Thorens Maintenance Manual describe. )
 そうそう! 本当はインナープラッターを外すときは、スピンドルと
 プラッターを留めている3本のネジを外すのが正しい外し方ですよ!
 慣れてない人は、絶対に私のようなやり方はしないこと!
  ( Inner Platter should NOT remove as I did here. Remove center 3 screws what you see on the spindle )

  アイドラー押さえ を外す。
  ( Remove idler wheel holder pin )

  必ず、マイナスの1番手など、規格に合ったドライバーを使用してください。
  ネジの換えは無いと思ってください。なお、TD124(Mk2でないもの)は、
  ここの構造が異なります。アイドラーそのものは、Mk2用のものが使えます。
  ( Idler wheel replacement would be available, if your Serial is NOT 1000 - 12000 )

  TD124は金具で留めている構造なので、アイドラースピンドルを壊さないよう
  に、細心の注意を持って取り外したりしてください。
  ( Do not hurt idler spindle, be careful. )

  アイドラーを上の ほうに抜いたところ。
  ( This picture shows idler spindle. )
  アイドラーのスピンドルは、給油ポイントです。ミシンオイルでかまいません。
  トーレンスの指定は、SAE20の無添加オイルです。
  ( Give one drop of SAE20 or convined SAE50/10 non contaminated moter oil on ider spindle )

  ベルトを外したとこ ろ。
  ( Move Belt holder and remove belt from fly wheel )
 ベルト止め(中央のホィール左上のネジで留めてある長方形の金属板)を外し、
 ホィールが外せるようにします。

 なお、スピードコントロールでスピードが調整できない場合は、この見えている
 磁石を移動させて調節することになります。
  ( You might need to move magnet if speed control does not work properly )


  ホィールを外した ところ
  ( This picture shows fly wheel has been moved. You see the fly wheel spindle femail hole )
 上に持ち上げれば、ホィールは簡単に外れます。
 なお、Mk2とオリジナルはここも構造が若干異なります。
 それでも、オイルを落とすポイントはほとんど同じです。
 
 オリジナルは、フライホィールの頂点にも一滴落とす必要があります。
  ( Mk 1 need one more Moter oil drop onto fly wheel barering )

 このホィールスピンドルの入っている穴に、ミシンオイルか、SAE10くらいの
 オイルを注油してください。なお、こぼれるくらいで結構です。
 ホィールスピンドル穴の周りにある可動金属板は、スピードコントロールです。
 ここと、左側のスピードコントロールつまみが繋がっています。
  ( Put sufficient SAE10 Moter oil into fly wheel spindle hole )

 この可動金属板の根元のフェルトにもミシンオイルか、SAE10で注油してください。
 金属板の下側に少し注油するのも問題ありません。ただし、垂れない程度にして
 ください。( Give sufficient SAE10 Moter oil to felt )

  モータースピンド ル プーリー
 
  ( Remove moter pulley by to loose 2 screws what fix to moter spindle. They are on the waist of pully at opposite side. )
 プーリーを取り外します。中央に留めているネジが見えますか?
 反対側にもネジがあります。外すには二箇所とも緩めなければなりません。
 締めるときには、同じ程度のトルクで締める様にしてください。
 使用するのは、マイナスの1番手です。先の細いものを使用してください。
 なお、大きな方が50Hzで小さな方が60Hzですので、50Hzの場合は写真
 のように、大きい方を下にしてください。


  プーリーを取り外し たところです。
  ( Give one drop of SAE10 Moter oil around Moter Spindle )
 このプーリーの下にあるモータースピンドル軸の周りに、オイル受けがあります。
 ここにも、あふれない程度に注油してください。ここもミシンオイルか、SAE10程度
 の無添加のモーターオイルが適当です。

  モーターです。
( Do you see Oil injection hole on Moter? Most of Mk 1 do not have this hole. )
( Put some SAE10 OIL from this hole smoothly to the moter bottom. If you have old Moter,
  You need to put oil from 4 bottom holes what you see in this picture.  )
 中央に注油穴が見えますか?
 ここからモータースピンドル底部のハトメてあるお皿に
 ミシンオイルか、SAE10程度の無添加のモーターオイルを
 流し込んでください。

  プラッターアウ タースピンドルケース
( At last! put Moter oil to Outer Spindle case! )
( Do NOT remove outer spindle case from chase if you were not expart. )
 最後にプラッターアウタースピンドルケースの注油です。

 めんどくさいので、予備のケースで説明しますが、取り外すなんて絶対にやめましょう。

  所有している予備 のアウターケース

  底面のネジ3本 を、外したところ。

 マイナスの1番手で、丁寧にネジを外してください。
 このネジの換えはもう世の中にありません。

 鉄製のふた、オイルシール、ナイロンの円盤の順に外れてきます。
 このナイロンの円盤が傷ついている場合には、同じ厚さ、同じ径で
 ナイロン66の板から切り取ると良いでしょう。

 オイルシールなのですが・・・・これは自分で工夫してください。
 ダメなケースもありえます。これはまだ手に入るかもしれません。

 内部を底面から上面方向に、やわらかめのティッシュなどで、中の
 グリースなどをふき取ります。

  底面から見たアウタースピンドル

  ( Outer  Spindle Case from bottom.  Put  tissue or wes from here through top. )
  この底面からチリ紙を上面に向けて通すと、簡単に掃除できます。
  内部のナイロン円盤、オイルシールを丁寧にチリ紙で、オイルやゴミを
  ふき取っておいてください。
  初期型のアウタースピンドルは、スリーブもナイロン製です。
  このナイロンのスリーブのクリアランスがきついために、昔からうまく動かない
  初期型が散見されました。この障害は、新しいスピンドルケースで解消できます。
  新しいスピンドルはスイスのトーレンスショップから入手できます。

  アウタースピンドルと、スピンドルプレートの接触面もチリ紙できれいに
  しておきます。
  ( Clean oil seal, nilon cercle and bottom plate. )

 
  ( Put nilon cercle back first. )
  ナイロン盤を戻します。

  

  ( Put oil seal back. )                                        (Fasten 3 screws as it were there. )
 オイルシールを元に戻します。              標準プレートで元の状態に戻したところ。

 なお、高剛性スピンドルプレートがあれば、 この標準のスピンドルプレート
  ( High stiffness, rigid Gun metal plate would be available. Contact me : maywind@windlab.net 
)

 (厚さ1mmの鉄製、直径27mm)と交換します。
 使用するネジは同じものを使用します。


 
  こうやってみると、純正はオモチャです。
  ( Gun Metal 6mm hight, TD124 High stiffness rigid Spindle Plate )

  
 横から見たところ。                      高剛性スピンドルプレートを組込んだところ


 高剛性スピンドルプレートは、砲金製(厚さ6mm 直径31mm)です。
 音がしまり、変な残響音や、雑音が消えクリアーになります。
 特に、ピアノのアタック音とパーカッションには、持って来いです。

  (  Percussion,  Piano  sounds  clear  than original one.  )

 つまり、今まで聞こえてこなかった音が聞こえます。

  ( You will hear what you lost by thin feeble 1mm iron  plate  by 6mm Gun Metal Spindle Plate. )
 要するに、TD124の唯一の欠点であった、あいまいさが無くなります。

 なお、インナープラッターの位置が0.1mmほど上がります。
 アウタープラッターのブレーキシューが効かなくなるケースがあります。
 実用には関係ないです。
  ( If you use Gun Metal Spindle Plate, the Platter will be elevated by 0.1mm. )

 
  ( Give oil to Platter Spindle. write a bold one line on spindle by SAE 20 or SAE 30 oil. )
  ( After that, put spindle to spindle case swiftlly but carefully. )
 最後に、プラッタースピンドルに注油します。
 トーレンス指定は、SAE20の無添加モーターオイルですが、個人的には
 SAE30あたりの方が良い様に思います。

 もし、どうしたらよいかわからなければ、トーレンス純正のスピンドルオイル
 を使用してください。決して悪くないです。


 注油の仕方なのですが、何滴かをスピンドルアウターケースの中に落とした後、
 このスピンドルに太目の線が残るようにオイルを付けます。

 それが垂れないうちに、静かにスピンドルアウターケースに入れてください。
 最初は空気がバネになって、なかなか沈まないかもしれません。

 これで基本的な注油は終わりです。
 冬場は、これにスピンドルにスクワランオイルを3滴、モーター上部に1滴、
 アイドラースピンドルと、フライホィールスピンドルに一滴ずつ落としてください。
 なんとなくざわついてくる冬場では、S/N比が大幅に改善する場合があります。

 ( If you have pure squalane oil, use 2 or 3 drops on Spindle, idler spindle and
  top of the moter. S/N would be better after you use squalane oil. )

 これ以外の可動部分はクレ556を吹き付けるか、オイルを塗ってください。
 特に、アイドラー保持機構(スピードコントロールを兼ねています)や、
 スピードコントロール周りです。これは、クレ556を使用すると便利です。
 オイルが固着している場合も、クレ556や、無添加のオイルで溶かして
 吸い取ってからもう一度完全に整備してください。

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スピンドルが底までスコンと、すぐに落ちる場合と、フライホィールにガタがある場合。
 
( If your spindle goes direct without air intervention or if flyweel ruttle. )
 スピンドルもしくは、シャシーの交換が必要です。予備を含めて私ももう持っていません。
  ( You need to obtein new spindle / outer spindle case or new case / flyweel)
 もし、フライホィールの取り付け部分にガタがあるようでしたら、シャシー全体の交換
 か、フライホィールの交換になります。良好なシャシーの入手は不可能に近いです。

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 ご参考までに・・・
 なお、整備は半年から一年に一度位をめどにすると良いでしょう。
  ( Full maintenance would be needed by 6 Months depend on your use. )
 通常は、オイル抜き入りません。
 それは2〜3年に一度でよいはずです。

 整備したら摩擦がなくなるので、立ち上がりが早くなる代わりに回転精度が悪くなる
 事があります。これはもともと電子制御などで回転制御を行っていないので、家庭の
 電源変動をまともに受けてしまうためです。
 このため、整備後にはCSEなどの50Wクラスの安定化電源が必要になる場合が
 あります。あらかじめご承知置きください。
( After you maintain TD124, the circling speed tends to be affected by power
line voltage change. If such annoying circumstance happens, you need power
line stabler, like Uninterupted Power Supply. )

 マニュアルなどは、こちらに掲載されています。
 ( Manual and templete is available here. )


 
 TD124 MK2のプラッター ストロボは、33回転専用 50/60Hz
 本体のストロボ規制板は、60Hzの位置で使用する。
 (なぜかマニュアルに記載されていない。)


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  アースの配線は赤線のようにするのが正しい。
  ( The earth  should be taken as RED LINE on picture shows. But in case, you might need to
  separate earth line as from casis to Ground, Motor to ground. )
 だが、状況によってはシャシーとモーターのアースを分離する方がいいことがある。

 サブプラッターをどうしても使用したい人は、サブプラッターを持ち上げる機構が3つのイモネジで
 調整できるようになっています。


 調整方法はこちらのサブプラッターを持ち上げる機構図をごらんください。
 ( If you really need to use sub-platter up / down function. See this site and
  tune 3 screws what the lift hight determines. )



インシュレーターは、マッシュルームだけで十分。(左は経年変化で潰れたもの。右はリプロ品。)
でも、それ以上を考えたい人は、牛の皮とブタ皮を張り合わせたものを用意すると良いでしょう。

使用場所は、プレーヤーキャビネットの四隅(写真有り)です。

(If you look for Insulator, original Mashroom is enough to use. But if you look for better, then
create insulator by Cow oil stain thick skin and pig thin skin stick by past like following.)

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上記の方法で整備した、横浜のT.Kさんよりお礼を戴きました。

佐藤 様

こんにちは、T.Kです。
本日午前中にTD124、届きました。
さっそくセットアップして、とりあえずサブシステムにつないでみました。
とても素晴らしいです。回転は最初やや遅めでしたが、しばらく
動かしているうちに、ぴったり安定しました。これなら100vでも
問題なさそうですね。
これから、きちんと鳴らし込んでゆっくり育てていきたいです。
こんなすごいのが来たら、隣の301が機嫌を悪くしそうで心配ですね。
その際は、またよろしくお願いいたします。
とりあえずセットしたところの写真貼付します。
ホントにありがとうございました。

 
T.K.さんのお家に嫁入りした初期型、ほとんど未使用のThorens TD124。
私もきれいな最初期の真鍮製のアイドラーハブを、何年ぶりかで拝みました。
それで思い出したのですが、TD124最初期型のスピンドルケースはナイロン製の
インナースリーブなので、まだしもMK2のスリーブのほうがマシな場合があります。
どうか大事にお使いください。

 と言う事で、本当に一生物なので大事に使ってください!
 なお、私は顔見知り以外の整備を今後いたしません。
 あしからずご了承ください。

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えっと、ついでなんですが、TD124の良品の見分け方です。
( How to distinguish good TD124 from garbage. )

 程度の見極め方

 0)フライホィールの左右を軽く親指で抑えて、ガタがあるかどうか。
( Check if there is any slight rattle by to place thumb on left and right of flyweel. )

 1)インナープラッターの左右を軽く親指で抑えて、ガタがあるかどうか
( Check if there is any slight rattle by to place thumb on left and right of platter. )

 2)アウタープラッターが擦ったり、傾いたり、ゆがんだりしていないか
( Check if outer platter bended or not )

 3)スピンドルに深い傷はないか(ある場合、スピンドル交換が必要)
( Check if there is big deep scratch on main spindle )

 4)モーターはまだ回るのかどうか
( Check motor is still alive )

 5)アイドラーホィールがまだ使えるかどうか(Mk2とオリジナルは、共通です)
( Check idler is still usable or not )

 6)ベルトが腐っていないかどうか(普通、腐っています)
( Check belt is still usable or not )

 7)タコボウズが腐っていないかどうか(まず、絶対に腐っています)
( Check mashroom is still usable or not )

 8)水準器の泡は正確かどうか
( Check if level is still usable or not )

 9)トーンアームボードをとめるネジはそろっているか
( Check if Tonearm board screw is usable or not )

 このあたりで判断してください。
 0)は致命的ですね。これがダメなものは、見送ってください。
 1)〜9)はなんとかなるでしょう。値段交渉の材料にしてください。
( 0 is critical. Not to buy such TD124s )
( 1-9 are recoverable, negotiate price )


 と言う事で、後は、ちゃんと整備してから電気を入れてください。
 整備する前に電気を入れるのはご法度です!
( Never put power before you maintain old turntables )
( Good lack! )



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