オーディオセッティングと、オーディオについて解説した本です。

「原点回帰 オーディオセッティング再入門」を、2007年6月に技術評論社より上梓しました。
今まで多くの師匠より学んできたオーディオに関するノウハウや、知恵を出来る限りまとめたものです。
続編である「原点回帰オーディオセッティング&メンテナンス」も、2008年6月に上梓します。

この「原点回帰 オーディオセッティング再入門」と、「原点回帰オーディオセッティング&メンテナンス」
両方をお手に取っていただく事で、オーディオセッティングからメンテナンスまで一通りの事は
把握できるようになれば、望外の幸せです。

宜しくお願い申し上げます。


佐藤 浩義 拝




「原点回帰 オーディオセッティング再入門」
 −あなたの常識は通用しない?−

 ご紹介と、訂正箇所のご案内です。


こんにちは、佐藤 浩義です。

私の初めての本「原点回帰 オーディオセッティング再入門」(技術評論社 刊)に
ご興味を持っていただき、誠にありがとうございます。
まだ、ご覧になっておられない方は紀伊国屋書店やジュンク堂さんなど、大手の
書店でお取り扱いいただいています。お手に取っていただければ幸いです。


私にとっては、渾身の1冊です。

昨年、技術評論社のSoftware Design誌でご縁を戴いてから、オーディオの本を
と言われて早一年になります。
この一年は長かったようで短かったです。(1年前にはすぐにでも出せるかと思いましたが・・)
この一年間は、ほとんど原稿を書いたり校正したりで終わってしまいました。
出来上がった草稿を友人に頼んで見て貰ったり、師匠筋にお伺いを立てたりと、
本当に何時終わるのだろうと言うプレッシャーも大きかったです。
今回は、オーディオというこだわっておられる方の多いジャンルですから、
いろいろな意見をいただくことになるでしょう。
しかし、私には静かに評価を待つことしかありません。
「世に問う」という意味では、良い本になったと思いますから、後は毎日を淡々と
過ごすだけと思っています。


内容の方ですが、目次はこんな感じです。


「原点回帰 オーディオセッティング再入門」
 〜アナログからオーディオPCまで,あなたの常識は通用しない?〜

目次:
はじめに

第一部 オーディオは哲学です
 第一章 意識と無意識とオーディオ
 第二章 音楽はどこで聴いているか

第二部 デジタルオーディオとアナログオーディオ
 第三章 デジタルオーディオとパソコンの切っても切れない関係
 第四章 デジタルオーディオの権化 オーディオPCを解剖する
 第五章 そもそもオーディオとは何だったのか

第三部 オーディオ復古の大号令
 第六章 オーディオの基礎をもう一度やり直す
 第七章 セッティング
 第八章 オーディオをするということ
 第九章 どう名機は生まれ、なぜなくなるのか
 第十章 製品と作品の違い
 第十一章 オーディオのこれから

あとがき


内容の一部をご紹介すると、

■無意識は極めてアナログ的
■PCをオーディオで使うときに考えておくべきこと
■デジタルオーディオとアナログオーディオを根本
 から考え直す
■デジタル化とは情報が落ちにくくなるレベルまで、
 情報を落とすこと
■セッティングと部屋
■Vintage Audioとの付き合い方


など盛りだくさん。
今回は3つのパート構成されていますから、Part 3の
オーディオセッティングのところからハンドブック的に
読んでいただいても構いませんし、Part 1の哲学的オー
ディオ論から、一気に頂上を目指す直登コースでお読み
いただいてもいいでしょう。

ちなみに
Part 1が「オーディオは哲学だ」(計2章)
Part 2が「アナログオーディオとデジタルオーディオ」(計3章)
Part 3が「オーディオ復古の大号令」(計6章)
の構成になります。


技術評論社でこの本を紹介した記事はここにあります。


きっと、初めてお話しする内容がてんこ盛りですから
お役に立てることがあると思います。

私の初めての本をお買い上げくださり、改めて深く御礼申し上げます。
もし、まだお買い上げいただいていなければ下記からお買い求めください。

宜しくお願い申し上げます。







佐藤 浩義 拝

追伸
今回の本は、私の一生涯心に残る本になるでしょう。
ですから、一人でも多くの方に読んでいただきたいと思います。
もし、お読みいただき、私が「世に問う」と大上段に構えた事に対して
ご賛同いただけるようでしたら、是非ともお友達にご紹介下さい。
心の底から、それをお願いしたいと思います。




二冊目 「原点回帰 オーディオセッティング&メンテナンス」




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本の正誤表です。(2008年11月16日 改定)
謹んで訂正いたします。
修正が間に合わず、申し訳ありません。
また、ご指摘ありがとうございます。


* 裏表紙のURLにindex.htmlが抜けている。
   index.html を後ろに追加してください。

   この裏表紙のURLがオマケの音声になります。
   お分かりにならなければ、コチラをクリックしてください。
   オマケの音声にリンクされています。

* 13ページ 下から12行目
   納得しやすと思います −> 納得しやすいと思います

* 24ページ 表1 最下行
   i80486/3.3MHz −> i80486/33MHz

* 24ページ 表1 カラムの表題間違い。下記が正しい。
   IBMPC / 代表的なCPU / 代表的なグラフィック環境とその時代の日本語環境

* 27ページ レベル4
   PCが道具のに −> PCが道具に

* 33ページ EMT986最後の段
   操作形 −> 操作系

* 39ページ 下から15行目
   Windows Player −> Windows Media Player

* 47ページ 下から3行目を不必要なので削除

* 55ページ 表1 一番下の行
   反射でもしている理由かもしれない −> 反射をしているのかもしれない

* 57ページ 下から9行目
   森田さん −> 盛田さん

   前ソニー技術顧問の中島 平太郎氏によると、このCD一枚でベートーベン
   第9を収めると言うアドバイスをしたのは、ヘルベルト・フォン・カラヤンとなっている。
   いずれにしても、カセットテープの大きさにこだわったPhilipsを説得したのは、
   中島氏率いるSONYのチームであった。中島氏の「次世代オーディオに挑む」
   によれば、音楽性をCDに吹き込もうとしたのはSONYの盛田氏であり、大賀氏
   であった事になる。
   この後、SONYとPhilipsはMD vs DCCの戦争を行う。結局はご承知の通り、
   MDが全面勝利するのだが、カセットに何時までもこだわったPhilipsとSONY
   の確執だったとも言える。残念ながら音質はDCCが良く、使い勝手はMDだった。
   CDとDCCでPhilipsの音質に関する立場が逆になった事は、興味深いと思う。

* 67ページ 図2
   問い −> 問いかけ

* 73/74ページ
   オカルテック −> オカルチック

* 74ページ 下から9行目
   最近、てフィルム −> 最近、フィルム

* 77ページ 下から5行目
   筆者はに −> 筆者は

* 80ページ 下から5行目
   再生できていません −> 再生できません

* 83ページ 下から14行目
   あらかじめデータを削き、 を削除

* 83ページ 下から6行目
   違いが見当たらないことが有ります。 −> 違いが見当たりません。

* 92ページ 下から11行目
   ようには思います。 −> ように思います。

* 95ページ コラム内 下から2行を削る

* 97ページ 下から14行目
   「耳のための音の競演」 −> 「耳のための音の饗宴」

* 100ページ 下から9行目
   EMT730 −> Studer 730

* 106ページ 下から3行目
   宣伝雑誌記事 −> 宣伝

* 126/127ページ 単位がμメートルなので、小数点はいりません。
   0.65 −> 65
   0.25 −> 25
   0.17 −> 17
   0.15 −> 15

* 128ページ 上から5行目
   多聞 −> 多分

* 139ページ 下から6〜7行目
   「インサイドフォースキャンセラーは、」を削除

* 145ページ 下から16行目
   自ずとスピーカーは絞らる −> 自ずとスピーカーは絞られる

* 154ページ 上から16行目
   デジタルシグマ変換 −> デルタシグマ変換

* 162ページ TANNOY NFM6.5 −> TANNOY PBM6.5

* 165ページ 表1 リビング
   九音 −> 吸音

* 172ページ 図1
   6畳間の横は本文中にあるとおり、273cmが正しい。
   237cm −> 273cm

* 176ページ 下から13行目
   アンプ種類があります −> アンプなどと言う種類があります。

* 182ページ 一番下の行
   ただし、ロジウムメッキのものは −> ただし、宝飾用の銀単線は

* 189ページ 上から9行目
   発信 −> 発振

* 192ページ 下から9行目
   天井高を要求するします。 −> 天井高を要求します。

* 196〜197ページ Boldになっている段落がある

* P.226 表1 ノイズサプレッサコンデンサ MUSE KZ 25V 220μF
   P.230 写真10の説明文 “MUSE KZ 25V 100μFに交換”
   は、P230の写真の説明が正しいです。
   一般に電解コンデンサは、容量が少ないほど音質にはよい影響があります。

* 242ページ
   アナログアンプとデジタルアンプが逆になっている

* オリバー法の紹介のページで
   シェルの上に載っている水準器の写真で、水準器の位置が
   もっとアームコネクタよりでないとおかしい。

   



インサイドフォースキャンセラーの項目でお問い合わせがありましたので、
補足します。


インサイドフォースキャンセラーは、針先の摩擦によって引き起こる回転方向に引っ
張る力をトーンアームが支えるときに、レコードの円周切片方向とトーンアームの軸と
針先で出来る直線との間にオフセット角度が発生します。このためにカートリッジを
正面に見て、左側に針圧の10%前後の力が加わるものです。
なおストレートアームの場合には始めはインサイドフォースが、後半はアウトサイド
フォースが掛かります。その力はストレートタイプ以外の半分になるため、通常は考慮
しません。ただし先端でオフセット角度をつけている場合は、インサイドフォースが
発生します。これは上記の説明で理解していただけるでしょう。

ですから、カートリッジの針先の形状やレコードの状態によってこの摩擦係数が
異なりますので、一概にトーンアームの指標通りに印加してはいけません。
一般的には軽めに掛けるべきです。
これはトーンアームのインサイドフォースキャンセラーの値が、一般的に多めになる
ことにも起因します。(ビニールの摩擦係数は0.3程度であるのに対して、0.4で
計算しているケースが散見されるため。)

専用に設計されているORTOFONやEMTのトーンアームの場合、そのインサイドフォース
に対応するベアリングの抵抗などが加味されて音決めされていると聞いています。
事実ORTOFONの旧式のダイナミックバランスタイプは、それぞれSPU-A/G専用です。
そのトーンアームには、インサイドフォースキャンセラーはありません。
当然その時代は丸針なので、楕円の場合には旧式のトーンアームでは設計どおりの
音は出ないことになります。

一般的にインサイドフォースキャンセラーの設定は、カートリッジでのダンピングや
コンプライアンスの影響を考慮していないようです。それはそのカートリッジ専用で
設計できないためでしょう。

SMEを始めとするユニバーサルトーンアームでは、色々なカートリッジに対応するため、
トーンアームの感度を上げ、専用設計に比べてトーンアームが不安定になりました。
そのトーンアームをの安定化するためのダンパー機能として、インサイドフォース
キャンセラーが導入されたとする意見もあります。
私はこの意見に賛成です。

そこで「インサイドフォースキャンセラーの存在を考慮していないカートリッジ」という
表現について異議を唱えられる方が居られました。
昔のヨーロッパのカートリッジは、専用のトーンアームとして自社製品を考えており、
このあたりの調整はトーンアーム側の設計に委ねられていたようです。
したがって専用のトーンアーム側とカートリッジ側の両方で考慮されていたというべきで、
一概にインサイドフォースキャンセラーをやめたほうが良い事があると切って捨てた
本の表現には問題があります。

ですが、本の趣旨として「比較視聴して音が良い方を取りなさい」と言う事があり、
「技術論からこれが正しい」と言うものが「全体から見て間違う事がある」と考え、
あえて設計の古いカートリッジはインサイドフォースが考慮されていないので、
掛けない方が良い場合があると言う表記になっています。

要するに一概に言えないので、レコード毎にヒアリングで調整するべきだと言う事です。
それが面倒なので、軽めに掛けるかいっそ掛けなくても良いのではないかという議論
展開をしています。そもそもオーディオは音楽を聴くためのもので、聴いてみて本人が
良ければ良いのです。

なおどうしても気になって仕方が無い人は、簡単な調整方法を書いておきますので、
やってみてください。


特殊な器具不要! インサイドフォースキャンセラーの一番簡単な調整方法

1) 該当するカートリッジは、ステレオカートリッジとします。
2) 状態がよさそうなモノラルレコードを用意します。
3) 該当するカートリッジでステレオ設定のまま、モノラルレコードを掛けます。
4) 音像が真ん中に定位するように、インサイドフォースキャンセラーを調整します。

そもそも音像が真ん中に定位しない場合は、逆相になっています。
その場合はカートリッジの+と−を入れ替えて使用します。
レコードによって正相であったり逆相であったりしますので、気になる方は
昔のMachintoshのアンプのような正・逆反転スイッチを間に挟むと良いでしょう。
ではなぜ今まで気にならない人が多かったかといえば、ネットワークを使用
しているスピーカーの位相管理が、一部の機種を除きかなりいいかげん
だからです。

これで左右にから出る音圧がほぼ均等である事を保証できますので、
インサイドフォースキャンセラーの趣旨からして正しい事になります。


なおインサイドフォースについては、下記のサイトに詳しく解説されています。
ぜひ一度参照される事をお勧めします。

http://www7a.biglobe.ne.jp/~yosh/arm.htm




オーディオPC ノイズサプレッサのフィルムコンデンサ容量

Project-2 Suono Supremoで使用しているフィルムコンデンサーは、0.1μFです。




なお、書き漏らした内容もあります。

書き漏らした事を中心に、「原点回帰 オーディオセッティング&メンテナンス」
ができました。内容は前作を踏まえて、具体的なセッティング事例を、
6畳から20畳までの部屋でどう考えるべきなのかを中心にまとめています。

また前作できちんとは取りあげていなかった、機器のメンテナンスについても
お話したいと思っています。

まだ編集途中ですが、すでに3章ほど収録できそうにない原稿があります。
これは本のご予約をいただいた方だけに、プレゼントしようと思っています。


佐藤 浩義 拝


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推奨本のご紹介


原点回帰 第二弾 オーディオセッティング&メンテナンス


私の本は、再生する側から見たオーディオです。
音を作る側、デザインする側から見た本をご紹介します。
実際には両方必要だと思うからです。

 「音」の世界を包括的に解説  岩宮 眞一郎


岩宮先生は、九州大学(旧 九州芸術工科大学)の音響に詳しい先生です。
私の本が再生する側から書いたのに対して、岩宮先生は、音を作る、デザイン
する側から検討をされています。



    中島氏の「次世代オーディオに挑む」




また、スピーカーやアンプの中でのインピーダンスについてや、
その他の物理特性については、下記のサイトなどが参考になります。
ぜひ一度ご覧になられることをお勧めします。

オーディオの科学




アンプの設計者から見たオーディオ論はこちらです。
こちらも非常に参考になります。